予想された開幕三連敗
関西大学ラグビーAリーグは、早くも中盤に差し掛かって来ました。同志社大学ラグビー部は、昨季最上位3校(京産・天理・関学)と対戦し、開幕3連敗を喫しております。こともあろうに、Jr・Cも含め「全敗」の現状にあります。
ただし、「えぇ、何故?」と固唾を飲んで見守った昨年とは違い、ある意味予想通りの開幕3連敗となりました。(これからも全敗が続くと言うのが、大方の意見かも・・)
同志社ラグビーファンはため息こそつけど、何の痛痒も感じていません。そりゃ~年初来の出来の悪さを見続ければ、幾ら何でも理解が深まり(?)、少々の連敗など一切気にならない強い体質が出来上がっております。(←ああぁ~、何とも情けない限り!)
夏合宿の奇跡起こらず
ただ、夏合宿で奇跡的かつ驚異的な変身を少なからず期待していたのも事実ですが、秋シーズン開幕直前の姿を垣間見るに回復し難い大きな「失望」が現実となってしまいました。
特に頭一つ二つ抜けた実力の京産・天理に比べ、まだまだ善戦が期待された関学戦の大敗(D19:52K)を見るにつけ、同志社ラグビーファンの心を絶望の淵に追い落し、大きな傷跡を残しました。単にトラウマとかに止まらず、PTS(心的外傷後ストレス症状)のレベルを大きく超えた正にPTSD(心的外傷後ストレス障害)に至ったと言っても過言ではないでしょう。(へへへ、超・過言ですね・・)
これらからどうなる?
ま、雨風に耐え、世間の軋轢をなんとか凌ぎ、耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで来た(←出典分かるかなぁ~)厚顔無恥の爺ちゃんは何の痛手を感じておらず、ただただ、次試合の勝利を祈るばかりなのであります。
でも敗戦から一晩明けて、冷静になって考えると、情けないことに明るい展望は皆無に等しいとも感じます。シーズンイン前には、京産・天理(まず勝てない)、関学・近畿(勝てない)、立命(善戦するも厳しい)、関西・摂南(うまく行きゃ勝てる)と踏んでましたが、更に悪い方向に進んでいる様に見えます。
ささやかな夢も希望も打ち砕かれた関学戦
同志社大学ラグビー部は表向き関西優勝を掲げていますが、当初からそんなことを期待する同志社ラグビーファンは皆無と言って良いと思います。皆さん、実に冷静でよく見ておられます。情けないことに関西・摂南の両チームに何とか勝って「入れ替え戦を回避」と言うのが現実的かつ客観的な見方なのだと思われます。何しろ関学戦の負け方が、余りにも酷過ぎるからであります。淡い夢も希望も、全て木っ端微塵に打ち砕かれた関学戦の敗戦でした。
二季連続最下位も覚悟
誰も言わないので敢えて申し上げると、今季は現時点で、京産>天理>近畿≧関学>立命館>摂南≧関西>同志社と言うのが大方の皆様の予想される順位なのではないでしょうか。(実に淋しい限り!)
第3節までの対戦成績を見れば明らかな様に、各校とも春シーズンに比べ大きく実力を伸ばしております。当面のライバル(?)である、摂南・関大とて例外ではなく第3節までの戦いを見る限り大きく成長しています。唯一例外なのが、我が同志社だけなのであります。(ふぅ~~、ナンデヤ?)日本経済の失われた30年に近い状態なのであります。(←???)
何故、同志社だけチームの完成度が低い・・
8チーム中、何故か唯一同志社のみチームの完成度が致命的に出遅れている様に見えるのです。特に防御システムの機能不全は情けない限りで、スパッと縦に大きく抜かれたり、大外に大きく振られてライン際を長々と走られるケースが多発しています。ちょっとしたオプションプレーを仕掛けられると全くと言って良いほど対応できない有様です。シーズン終了まで後一月半、今後大きく改善出来るかと言えば、私などは極めて悲観的です。もう既に勝負はついている様にさえ思えます。
未だに「1.5軍(AB混合軍)状態」で、入れ替えとっかえの選手起用では、勝てるわけがないじゃないですか。
何故、同志社ばかり怪我人続出?
何故、こんな無様な状態になったかと言うと、昨年と同様に先発メンバーが未だに固定されないからだと思います。さらにその直因は、「怪我人の多発」だと思われます。FB村岡選手④、WTB上嶋選手②、CTBダビデ選手②の様に怪我から復帰するレギュラークラスの選手が増えては来ましたが、復帰直後からフルにパワーパフォーマンスが発揮できるとは到底思えません。特に高度なチームプレーに貢献出来るとは到底思えません。(実に悲観的ナノダ)
そもそも何で同志社だけに故障者が大量に発生するのか、不思議でなりません。ラグビーに怪我は付きものなのでしょうが、各チームとも秋シーズンの開幕ダッシュに備え、そこそこチームの完成度を上げている様に見えました。(←隣の芝生は青いだけかも…)
もう20~30年前になりますが、私は某企業の女子陸上部の副部長を務めていました。その際、当時の監督が口癖の様に言っていたのは「故障は疲れの蓄積から来る」と・・。このため、稟議文書を書いて、選手全員毎週一回の血液検査(高額!)用の予算を会社に交渉した経験があります。
同志社の怪我人の多発は冬の基礎体力作りの失敗に起因すると思っておりましたが、どうも健康管理(疲れ回復管理)の不備が主因のような気がして来ました。もちろん個人の健康管理が最重要だとは思いますが、練習方法等全面的に見直す必要があるのかなと勝手に思ったりしています。
これって組織管理問題では・・
もし、そうであれば、完全にマネジメントの問題であります。昨年の怪我人多発の問題に今年度はどう対応して来たのだろうか?何でこんなに間違いを繰り返すのだろうかと素人目ながら疑問を感じてしまいます。有識者、とりわけラグビー経験のある方々は、どうお考えでしょうか?
秋シーズンも中盤に差し掛かる現在において、万一「チームの低迷は前任監督が無茶苦茶にして行ったからだ・・」なんて考える幹部の方がおられる様だと、往々にして掛かる事態が生じ得るものです。数々の些末な問題事象を考えると同志社大学ラグビー部の「ガバナンスの欠如」が気になって仕方ありません。
優秀な選手は揃っているのに・・・
そこそこ優秀な選手が揃いながら、かくも無様なありさま。そう、この低迷の主因は、年初から懸念していた通り、どうもマネッジメント問題、即ち「組織管理体制問題」の様に思えます。仮にそれが当たっているのであれば、抜本的な「体制問題」を解決しなければなりません。企業では、マネジメントの出来ない人に組織を委ねると、組織はぐちゃぐちゃになります。ラグビーではどうだか知る由もありませんが、表に顕れる問題事象は近似しております。
過半の大企業の新年度人事配置は、12月末までに概要が決定されると承知しています。12月末まで2か月半、時間がありません。最近、DRC会長が期半ばで交替された様に仄聞しております。早急に掛かる事態を脱却するために、新会長の手腕に陰ながら期待しております。
試合の写真は、関西学院大学A戦前半のものです。(当然、文中の内容と関係ありません。)選手が必死に頑張ってるのは、十分承知しています。良い選手が揃っているだけに、何とかならないかなぁ・・と心底心配し、期待しています。(F)
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