いつも「写真帖」をご覧いただき、誠にありがとうございます。ざっと計算して、1週間に延べ千数百人余りの皆様にご覧いただいております。きっと重複してご覧いただいておられる方も多いのかと存じますが、約千人(/週)の方にご覧いただいていただいているとは、望外の光栄であり、厚く御礼申し上げます。
ただ、「何であれほど大量の写真を、馬鹿みたい(?)に一試合で500~600枚もWebに公開するのか・・」とあきれておられる方も多いのではないか・・・と思っております。実はこれには、20年以上に亘る深い深い歴史的経緯が存在しているのであります。(実に意味深なのだ)
恐らく同志社ラグーファンの方が期待しておられるのは、ここ一番の劇的なトライシーンだと思われます。特にスター選手のコーナーフラッグと縺れ合うようなダイビングトライなんてたまりませんですね~!(ただし、ゴールライン後方からの撮影が必須条件になります。)
「数」を求めるより、少ない枚数であっても「質」を求められていると思われます。
でもこんなシーンって、現実には一試合に一場面さえもありません。モールで選手入り乱れて縺れに縺れてトライしたり、独走トライでインゴールにポンとボールを置いたりするシーンが大半であります。大抵は敵味方選手どおしで重なり合っており、ボールさえも見えないことが往々にして発生します。レフェリーや線審の陰に隠れることも、往々にして発生します。
更には、例えドンピシャで撮影出来ても、選手が半目だったり、涎や鼻を垂らしたりしているのも意外に多いものです。事実は事実ですから公開してやろうかとも思いますが、選手との人間関係を大きく損ないそうですか止めております。
以前、女子マネージャーから「私はこんなに色黒ではない。写りが悪い(もっと色が白い)ので削除して欲しい」との要望を受け、削除した経験があります。
文字通り、その人そのものが写っていたと思うんですけど、どうも自分の顔の写真には好き嫌いがあるみたいです。(でも、削除要望には即刻応じますので、ご遠慮なくお申し出下さい。)
尚、現在は、観客席サイドからしか撮影許可されていないので、劇的なトライシーンの撮影物理的な理由で私には到底無理です。ラグビー部撮影担当、学生スポーツアトムやプロに委ねるしかありません。
更なる問題は、選手にピタリとピントが合い、背景がとろりとボケる写真は、高額な機材(カメラ本体・望遠レンズ)でしか許され得ないのです。ということは、プロが使うような100万円近くのカメラ(本体)や100万円を大きく超える超望遠レンズを揃える必要があります。ささやかな年金生活で霞を喰ってやっと生きながらえている私には、もとより無理な金額であります。(クヤシィィ~~)
更に根本的な問題があります。例え素晴らしいシャッターチャンスに恵まれても、残念ながら適確に撮影できる技量を持ち合わせていないと言う根源的問題です。(涙)
ま、くどくど長文で言い訳を書き連ねましたが、要は撮影者本人(ワタクシ)のスキル問題なのであります。ラグビー撮影は、実に難しいので本来、期待するだけ無駄であります。(←我ながらどう考えても、酷い居直りですね)
仮に10年に一度のシャッターチャンスの撮影に成功したとしても、選手が半目開きだったり、鼻を垂らしたりしていることが往々にしてあります。例えどんな無様な姿だろうと、写真が写したものは紛れもない現実の出来事でしょうから、いっそ公開しちゃおうかと思ったりもしますが、選手との友好関係を損なうため今のところ断念しております。(←いつか封印を解いてやるのだ‥!)
数多くの変顔を公開すると一般受けすること間違いなしですが、ご当人やご家族から苦情が殺到することになりそうですから、これも控えております。
かくして、劇的トライシーンの撮影は自発的に断念し(断念を余儀なくされ・・がより正しい)、ごく平凡な写真の羅列を重ねているのです。
ところがどっこい、平凡な写真の羅列と遜って申し上げました(←何処ガヤネン)が、これを忌諱しないどころか、むしろ歓迎する向きが存在しているのです。そうです、選手とそのご家族の方々です。
以前‥と言っても20年前になりますが、4回生の卒業試合で選手のご家族の方から「4年間の試合の写真が一枚もないので、この試合で撮って欲しい」とのご要望がありました。詳しくお聞きすれば、怪我等でなかなか出場機会に恵まれず、最後の試合(確かC戦)の後半にやっと記念に出してもらったとのお話しでした。(以降、この類の話はちょくちょくあります。)
確かに選手やご家族から見れば、例え他の看板選手のトライシーンを見ても何の面白みもないことでしょう。やはり、自分自身が、あるいは息子が写ってる写真こそが重要なんだと思います。例え、片隅で顔が半分隠れていても、少々のピンボケであっても全然問題がないとおっしゃる方が多々存在するのです。特に地方在住で、試合観戦の機会が少なく、息子を一人住まいさせている親御さんの気持ちは良く分かるような気がします。
かくして花形のAスコッドの選手のみでなく、BもCもDも一回生も、選手もスタッフも可能な限り全員を隈なく公平に撮影対象となるよう心掛けてる次第です。(←偉い!自分で自分を誉めて挙げたい・・なんてネ)
試合中の選手の表情を出来るだけ数多くスナップする事が、同志社ラグビー撮影のモットーであります。是非とも劇的なシーンを期待しないで、ご覧ください。
ただ、どうしても球を追って撮影しているため、PR・LOやFBの選手は撮影チャンスが少なく写ってる写真が極めて少ない選手も数多く存在し、大変不公平な状態に陥っているのも事実です。ラグビーって印象より、大半がフォワード戦であり、バックスに球が回る機会が少なく感じています。その結果、相手チームのディフェンスと被っていることが多く、バックスのプレー場面の撮影枚数が少なくなっています。この場をお借りして、深くお詫び申し上げます。
かかる写真撮影の醍醐味は、選手の喜び・不安・迷い・悲しみ等、いわゆる喜怒哀楽をファインダー越しに覗き見ることです。ちょっと悪趣味かなとも思いますが、華麗なトライより余程楽しく充実したものがあります。ぜひ皆様も試合会場での撮影を、もっともっとお楽しみください。
一昨年になりますが、DRCの最高幹部のおひとりから「DRFCに写真撮影を頼んだことはない。ラグビー部は(DRFCからの)写真は要らない。」とのたまわれ、大変悲しい思いをしました。
その結果、DRFC撮影班としては、公式試合でも練習試合でも試合撮影にラグビー部から何のご配慮をいただけなくなり、止む無く活動を中断しておりますが、当面、さいたま69個人が一般観客として撮影を継続していきます。
例え雨が降ろうが槍が降ろうが、首都圏直下地震や南海トラフ巨大地震、更には千島海海溝沿い巨大地震が起きようと、一人でも喜んでご覧いただける方がいらっしゃれば、試合会場に馳せ参じる覚悟であります。(←ちょっと嘘臭いですけど・・)
最後ながら、DRFC写真班は、常に選手・ご家族の味方であります。(←これホント!) (F)
以上
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