快晴の神戸ユニバ記念陸上競技場。ドンガラが大きいだけに観客の少なさが変に目立った。
得点経過と最終スコア(D31:24O)だけを見れば、最後まで目が離せない「息詰まるような大接戦」と言いたいところだが、決して“息詰まること”はなかった。シーソーゲームといえども、両チームともミスが多く、全くリズムに乗れない。双方とも、激しく厳しいプレーが少ない印象。正直言って凡戦。
同志社は、大型フォワードを擁する大体大のスクラムに、後半こそやや安定したものの、最後まで手こずった。
二人目の寄りが遅いせいか、ダウンボールも安定さに欠け、テンポの速い得意の高速展開ラグビーのリズムに乗れない。
同志社の防御ラインは、頻繁にいとも簡単に破られ、大体大の選手が大きくゲインする場面が再三見られた。レフェリーから、スクラムの組み方を巡る第一列への指導が、定例行事の如くこの日も繰り返えされた。
大体大もフォワードを前面に押し出して戦うも、肝心なところでミスを連発。入れ替え戦候補らしさ(?)を自ら示した。所詮は、3敗と5敗の黒星先行チームの戦いかと思うのは、余りにも自虐的か・・。
同志社の得点は、WTB高野選手やCTB永富選手の個々の力量に負うところが多い。勝ちはしたものの、同志社らしさは少なく、圧勝を期待したファンにイライラ感だけが残った。試合内容は、大学選手権どころの騒ぎではなかった。
ここ一番のチャンス、例えば、敵陣深くからのラインアウトモールに、ノットストレート判定されるに至っては、同志社ファンからさえ、ため息に交じりの失笑さえ漏れた。
何だか愚痴ばかりになったが、ピッチの近くで見ていると選手が懸命に頑張っているのが良く分る。
然るに、シーズンが深まるに連れ、他チームがどんどん伸びているのに何故か同志社の伸びが停滞している様に見えるのは気のせいだろうか?少なくともAリーグ残1試合の段階で、同志社のチームとしての完成度が決して高くないのは事実だろう。
第2試合で、関西学院が京都産業大に敗れたので、残念ながら同志社の大学選手権への途は閉ざされた。残るは、次週の関西大学戦一試合のみとなり、一週間後には、長い長い冬の季節に突入する。
ただ、勝つことは素晴らしいことである。勝利インタビュー後の山口キャップテンの安堵の表情に、全ての鬱憤がクリアされた思いだ。(当試合の勝利で、同志社は通算3勝3敗。)身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあり谷の団栗。選手諸君、最終戦こそガンガンやろうぜ!
(文責:F)
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