快晴の宝ヶ池、前日のジュニア戦(京都産業大学Jr)の快勝に少々気を良くしていた同志社ファン。試合前、「今日は、楽には勝たせてくれないだろうが、まさか負けはしないだろう。」と、余り根拠のない(しかし不安の混ざる)楽観論が主流を占めていた。「同じようなチームカラーながら、今年の同志社は一枚上だろう。役者が違う・・」とも・・・。
しかしながら、ロスタイム、楽観論は、あっという間に奈落の底に落ちて行った。まさかまさかが現実になった。もはや茫然自失。二の句が次げない。(試合結果→D33:40K)
立ち上がりの同志社ペース(2トライ先行)も束の間、同志社の決定力のなさも相まって、特に早い出足の関学防御ラインに阻まれ、徐々に関学ペース。前半は同点で折り返した。(D12:12K)
あたかも前年の試合展開(敗戦)を見るかのような試合の流れ・・・。(正直、ちょっと不吉な流れ‥)
後半、同志社は得点力のあるリザーブ組(HO平川④・FL嶋崎③・FLファイアガラ②)を投入。一旦先行されるも同志社は再逆転。力づくで同志社フォワードが、ゴールラインを抉じ開けた。ううむ、やはり同志社の機動力が一枚上かと感じ、勝利が垣間見えたように思えた。(後半33分、D33:26K)
1トライ差で何とか逃げ切れるかとも思えたが、リードしているのに何故か同志社は、やけに固かった。チャレンジ精神(=思い切り)に欠けており、変に「守り」に入っているように見えた。
案の上、最終盤(38分)に同点、ロスタイム(2分)には、絵に描いたような逆転劇を演じられた。関学の思い切りの良さ、同志社の踏ん切りの悪さ、中途半端さが得点差に出た格好。
想定外の敗戦に、大方のファンは第2試合を観ることもなく会場を後にした。技量・力量が関学Aより上と見えたのは贔屓の引き倒しかもしれないが、同志社の覇気のなさ・元気のなさ(←としか思えない)を見るに付け、幾度も幾度もファンの溜息を誘った。
勝てた試合だったのに・・・と身近の同志社ファンの間では喪失感が広がった。やはり、ここ一番のラインアウト(スローイン)の失敗が、明らかに勝利へのリズムを切断させた。苦境時に大声で激を飛ばし、味方を鼓舞するSH原田選手③は、何故かこの日メンバーから外されていた。
結果として、ディフェンス力の差が、最終的な得点差となったように思えた。二人目の寄りと防御ラインの上がりの早さ(と速さ)が、素人目にも関学が上回っていた。
この日、今シーズン初めて14番をつけた、高野選手④の3トライが光った。それだけが、福音だった。
これで、大学選手権出場(関西3枠)出場が極めて厳しくなった。だが、もはや失うものはなくなった。可能性がある限り、ガンガンとチャレンジして欲しい。
試合後のインタビュー、山口主将は(確か)「日本一を目指す!」と言って失笑を買ったが、今、あながち勘違いや冗談ではないのかも・・とも思っている。男子の本懐、可能性がある限り、必ずやり抜く覚悟、それが大事なのだ! (文責:F)
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↑熱心な同志社ファンの声援を受けるも・・・。
↑ 後半33分、フォワードが頑張り、FL嶋崎選手の力ずくの見事な逆転トライ!(D33:26K)これで、何とか逃げ切れると思ったが・・。
↑ WTB高野選手③が殊玉の3トライ。速い・強いで言うことなし!
↑ (試合終了後)無念の逆転負けにファンも沈黙・・・。
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