入替戦、入替戦、されど入替戦・・・

時は平成5年12月9日(土)。本来なら大学選手権を戦ってる時節なのに、悲しいかな同志社大学ラグビー部は、ここ冬枯れの「天理親の里競技場」で大阪体育大学と入替戦を戦う羽目になりました。何故、こんなことになってしまった(関西Aリーグ7戦全敗)かはさておき、同志社初の2部転落を阻止するために絶対に負けられない、ある意味歴史的な意義ある一戦です。

人呼んで「同志社を守る戦い!」であります。(←あ、宮本監督命名です。)

全国大学選手権決勝で負けても良くやったと言われるでしょうが、この試合に負ければ関西リーグ発足以来の同志社ラグビーにとって「歴史的汚点」となります。「よく頑張った」かなんてどうでも良く、結果(勝利)だけが問われる試合です。

イザヤ出陣。校歌カレッジソング斉唱下、選手にも同志社ファンにも緊張感が漂います。

先に試合を結果申し上げれば、皆様ご存じの通り、D62:21Oで同志社の大勝であります。

前半は完璧、早くも半ば(全部?)勝利を確信しました。ただ、後半の均衡したスコアが凄く気に入らないのですが、内容を問わず「この試合は勝つことだけが目的」ですから全く気にする必要はありません。勝利への美学なんて一切不要なのです。

そして、更に結果を申し上げれば、この試合のMOM(Man Of the Match)は、PR山本主将であり、肝心要の入れ替え戦を見事制した立役者となりました。(過去は兎も角、正に入替戦勝利に相応しい見事な人選、感服!)

この試合では余り目立った活躍をしませんでしたが、この日WTBに入った芦塚副将を忘れてはなりません。チームを鼓舞し前向きに転じるムードメーカーとして貴重な存在を演じていました。

試合中、流石に選手応援席も珍しく(?)プレーヤーと一体化しておりました。シーズン中に目立ったスマホ没頭や近隣と無駄話をする輩は一人もおりません。チコちゃんも言ってます。「同志社を守る戦い」に際し、ボーっと生きてるわけには参りません。

この試合の勝因は、なんといっても同志社が「フォワード戦を制したこと」だと思われます。特にセットプレーは、失礼ながら想像以上に大健闘でした。あれ、同志社のモールやスクラムってこんなに強かったっけ‥と思う程の今シーズン最高の素晴らしい出来でした。(満足!)

ラインアウトモールからの得点なんて久し振りにみた気がします。何でこれがシーズン中に出せなかったのか悔やまれますが、イヤハヤ言いっこなしですよね。

このフォワード戦優位に起因するのでしょうが、何度もラックからSH福岡選手④が小気味良くバックスに球を供給し、同志社の攻撃のスピードとリズム醸成の立役者となりました。

ただ、実際の試合の立役者(得点源)は、なんといっても(以下の)この二人でしょう。

言わずもがなSO嘉納選手④とWTB岩本選手②であることに誰も異存がないことでしょう。

嘉納選手に至っては、全9本のGKやPGを一本たりとも外すことなく完璧に決めました。恐らくは(傍から見るに)負傷した右足は充分には完治しておらず、シーズン中ず~と、固いテーピングで騙し騙しの連続だったと思いますが、見事有終の美を飾りました。

もう一方の立役者は、言わずもがな岩本選手でしょう。

この日3本のトライ。高速でステップの切れも良くライン際を長距離走り切り、観衆の喝采を浴びました。リーグ戦では、フォワード戦の劣勢から大外まで球が供給されることが少なく、忸怩たる思いだっと想像しますが、この日は全ての鬱憤を晴らした形となり、良い正月が迎えられそうですね。これは、同志社ファンにも通じるところです。(アリガタヤ~)

不得意(?)のラインアウトは、まずまず程度の出来だったと思うのですが、いつもと違い敵にスチールされたり、ノーットストレートを連発することがほとんどなかった分、精神衛生上大変良い観戦をすることが出来ました。

やはり同志社ファンは、選手のこんな笑顔が見たいですね。この試合の選手は本当に良い顔をしてました。毎試合でこんな笑顔が見られれば、私なども長生き出来るんですが・・・。

↑試合後のバックスタンドへの挨拶の場面ですが、選手は晴れ晴れとした実に良い顔をしています。こんな顔を毎試合見たいものですね。

長い戦いが終わり、見事同志社のAリーグ一部残留が決まりました。流石に大喜びで肩を叩きハグする光景は、ほとんど見られませんでしたが、選手もファンもほっとした安堵感が漂いました。本当に良かったですね!

第2試合でも摂南大学が龍谷大学に大勝しましたが、やはり1部と2部の実力格差は大きいようです。

戦いを終えて宮本監督の選手への最後(?)の挨拶。

当初、宮本ラグビーはキックを一切封印し、「意外性のあるどこからでも攻撃を仕掛けるのが同志社のDNAだ」とのスタンスが明確で、観ていて実に楽しいものでした。私など拍手喝采したものでした。

然るに、同志社のDNAはどこへやら、昨シーズン後半から「ごく普通のラグビー」に転じ、結果は3勝4敗。今シーズンに至っては「防御から試合を組み立てる」とかの方針転換がなされ、結果はまさかの7戦全敗と言う有り様。

故障者続出等数々の裏事情はあるのでしょうが、DRC会長さん共々、「結果責任は免れ得ない」と思われます。それが世の道理と言うものです。(←偉そうに言うな!って言われても、そう思ってるのだ!)

この試合には、沢山の報道陣が駆け付けました。どうもセンセーショナルさ(=視聴者増)を狙い、同志社の2部転落を期待(?)していた節があり少々気に入らなかったんですが、同志社サイドのカメラマンはシーズン中の2~3倍に膨れ上りました。実に現金なものですね!

今シーズンなど天理・京産戦では、同志社より敵方撮影狙いのカメラマンが多いと言う淋しい実態を目撃しておりましたので、少々ストレス解消に繋がった格好です。でも、なんせ入替戦で注目されても「嬉しさも中くらいなりおらが春」ですね。

はてさて、首脳陣がリセットされるであろう同志社ラグビーは、一体全体どこへ向かうのでしょうか。

ファンは気が気ではありませんが、所詮は蚊帳の外であり、アウトサイダーであります。温かい目で見守るべきなんでしょうが、我々爺ちゃんには残り少ない余生がプレッシャーを掛けてくるのです。(とほほ、早くどうかして・・・)

この試合にも多くの同志社ラグビーファンが、遠方から応援に駆けつけていただきました。ありがたいことです。(深謝!) 

(注) (文責:F)


関係者の皆様には、大変乱暴なことを書き込んて誠に申し訳ございません。所詮、数少ない情報からの妄言ですので、何卒ご容赦ください。

当文章は、DRFCとは一切関係ありません。一ファンの根拠のない虚言に過ぎません。

掲載写真と文章とは、(珍しく?)関連しております。

以上



同志社ラグビー ア・ラ・カ・ル・ト

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