ショックを受けた開幕立命戦
待望の令和5年(2023年)関西大学ラグビーAリーグ開幕試合・立命館大学戦、狭い花園ラグビー場第2Gは、同志社ラグビーファンを中心に溢れかえりました。
そもそも何でこんな狭い会場で開幕・・?と言った感が強かったのですが、前年結果が3勝4敗のリーグ第3位ですから止むを得ないところなのでしょう。(2023春のトーナメント2位なのに・・・)
試合開始直後から、正直、同志社ファンは唖然と致しました。「な、なんだこのチームの有り様は・・」と思ったのは私だけではないでしょう。酷い・・・!チームの体をなしていない‥と言っても過言ではないでしょう。少なくとも上期よりもチーム力が極端に落ちている様に見えました。
チームの完成度云々言う前に、そもそも当たりや集散で大きく劣後、特にダウンボール攻防、組織ディフェンスの酷さったら、眼を覆うばかりです。セットプレーも実に無様!
そして、何も良いところなく完敗!
いくら素人の私とて、可哀そうなくらいの同志社フィフティーンの戦い振りを見て、その悲惨さに暗澹たる思いで帰途についたものです。(D7:35R)
夏合宿が大失敗?
その状況は「夏合宿の大失敗」を明示したものであり、早くも「2023Aリーグ全敗」の声がファンの間で上がりました。夏合宿総仕上げの早稲田戦(D12:70W)の惨敗から、必ずしも予想し難いものではなかったのですが、立命館大学には春シーズンで勝利していただけに「立命館大戦では、何とか立て直してくれるだろう。それが同志社の伝統だ」と言ったいつもの楽観論は大きく悲観論へ暗転しました。
その心配通り、(皆様ご存じの様に)今般の入替戦でこそ何とか踏み止まりはしましたが、同志社大学ラグビー部はAリーグ全7試合でよもやの「全敗」に終わりました。これまでのワースト記録3勝4敗を更に大幅更新した形です。
当然、リーグ最下位。同志社大学ラグビー部史上初めてのことであり、関西大学Aリーグ発足以来半世紀に及ぶ歴史の中で最悪の結果となりました。
何でこうなったのか不思議!
一体全体、何でこうなったのか、私など不思議でなりません。いくら不運が重なっても2勝か3勝くらいはするだろうと踏んでおりましたので、摩訶不思議な世界に踏み込んだ思いです。
掛かる事態に陥る場合、往々にして「なるべくしてなった」と言う必然的な理由(事情)があるものです。そして大概の場合、組織内がガタガタ(内紛)になっており、管理不能状態に陥っていることが多いものです。
アウトサイダーの私など全く内実を知る由もありません。漏れ聞こえる情報はどこまで信憑性があるか疑問ですし、聞く度に一喜一憂するだけでありますが、正直あまり良い話は聞きませんでした。
その漏れ聞こえる情報の内容が酷過ぎます。証左は全くありませんので、根拠なき誹謗中傷に繋がりますから一切具体的には申し上げられません。しかしながら、この大混乱は正直なところ、昨年来申し上げている「ガバナンスの問題」に帰着すると思っております。(またかよ~って言わないで・・)
(ガバナンスはトップの司る領域であり、DRC会長、ラグビー部長、監督、主将の機能領域ではありますが、責任論なんてどうでも良いと思っております。きっと自ずからパージされることでしょう。パージされなかったら、日大アメラグ部の様になること必定かも・・)
気になる2点
外部の一ファンの印象としては、次の2点が気になっています。
一つは「攻撃から防御への戦略転換」と言う路線問題であり、もう一つは試合ごとに大きくメンバーが異なる「猫のメンバー起用」問題です。(もちろん、問題ないと言うご意見があるのも承知しております。)
そして、その根本問題は、聞き及ぶところによれば「選手主体運営」にある様に思えます。何でそうなったのか・・、ここに今年度の不振の理由がありそうです。
トラウマとなった2試合の帝京戦
皆様ご存じの通り、昨年の大学選手権で同志社大学は帝京大学に大敗(D0:50T)しました。「惨敗」したと言って過言ではないでしょう。当たり、集散、スピード等、戦略や戦術云々言う前に何もかもが劣っていたと言っても過言ではないと思われます。特にダウンボール攻防における「フィジカルの劣後」は一番大きな格差があると誰の目にも明らかだったと思います。
その結果、昨冬シーズンは体力強化に努め、全選手のフィジカル数字が向上したとの情報が飛び込んで来ました。素晴らしいことで、令和5年度の飛躍に大いに期待が高まりました。
そして、こともあろうに今シーズン4月の開幕試合、宮崎での招待試合に再び帝京大学と相まみえることになったものです。
この試合が同志社にどんな経緯で廻って来たのか知りませんが、首脳陣が受けない方向だったのに対し、無謀にも学生から「是非やりたい!」との申し入れがあり、首脳陣が追認したそうです。(本当かしら?何んとも馬鹿なことを・・)
結果は案の定の大惨敗。(D0:89T)攻撃型のチームを標榜していたのに、引き続きゼロ封負け。しかも100点差ゲームに近い有り様。これが、今年度の同志社ラグビーに大いに暗い影響を及ぼすことになったと私は邪推しています。
間違った(?)自信となった2試合の天理戦
逆に、昨年のAリーグ戦で劣勢を予想され、入れ替え戦の危惧さえあった天理大学戦で同志社大学は見事勝利しました。この試合には、どこまで信憑性があるのか否か定かではありませんが、低迷するチーム状況にこれまた選手サイドから「学生主体でやらせて欲しい。」との申し出があり、首脳陣が認めたと聞き及びました。
学生主体とは同志社の伝統であり、しかも強豪チームに見事勝利した!
何たる美談だと私なんか一旦は喝采しましたが、事後にヨクヨク考えると「ウウム、待てよ・・・」と思考が混乱してしまいました。
即ち、「監督やコーチの言う通りに練習や試合をやっていては勝てない。学生がやった方が合理的かつ実質的で勝利に繋がる。」と言う意味に他ならぬことだったからです。即ち、出向で大枚を叩いて迎え入れた常勤監督や常勤コーチ対する信頼への「全否定」に繫がる得るからであります。
正直、自分たちの存在価値を全否定するような運営方針に、DRCを含め幹部の皆様はよくぞ容認したなあと思いました。余程複雑な内情があってこそなのでしょうが・・。
それで負けていれば、ことはリセットされるのでしょうが、こともあろうに勝ってしまいましたた。これが学生諸君の(間違った)大いなる自信に繋がったことは想像に難くありません。
この流れの中で、今年度上期の関西学生トーナメント戦準決勝で、またもや天理大学への勝利へと繫がりました。
しかしながら、この試合の勝利こそ今年度の同志社ラグビーのピークであり、実勢が示す通り、不幸にもその慢心こそが「その後の転落」とへの紛れもない要因になったと私は読んでおります。
観ていて「面白くて楽しかった宮本ラグビー」が普通のラグビーになった
昨年度上期の「宮本ラグビー」は、宮本監督の思想が全面的に出ており観戦していて大変面白いものでした。
キックを一切封印して、間髪入れず高速でどこからでも廻しに廻して攻撃を仕掛けるラグビー。曰く「どこからでも攻撃を仕掛ける意外性のあるラグビーが同志社のDNAである」(宮本現監督談)・・。
確かにラインアウト成功率はボロボロ、まともなモールさえ組めないと言った副作用がありましたが、やって楽しい観て楽しいいラグビー(宮本元監督談)を奇しくも実現しておりました。
ところがシーズン(昨季)が深まるにつれ、徐々にある意味(良く言えば)バランスの良い普通のラグビーに変化して行きました。(悪く言えば)攻撃的でもなく防御主体でもない平凡な特徴のないラグビーに成り下がって行った感があります。(私だけそう思うのかしら・・?)
観ていて面白くもなんともなく、勝てないラグビー・・・。夏(合宿)シーズン、秋シーズン序盤に勝てないことから来る、止むを得ない必然的な変化なのかも知れません。
同志社のDNAは一体どこに行った?
そして本年度、春シーズン中盤から「とんでもない方向」にチーム戦略が変更された様に思えました。曰く「試合を防御から組み立てる」・・・。私なんかひっくり返りました。「えぇ~、同志社のDNAは一体どこに行ったのだ?」と・・。攻撃のチームを標榜する割には得点が少なく、更には余りにも失点が多いことから、突如宗旨替えされたのか・・と驚きを禁じられませんでした。
選手主体運営で試合出場選手までも決めた?
かくして、嘘か誠かチーム戦略を防御主体に宗旨替えし、学生主体運営に傾斜が掛かることになったとの噂が飛び交いました。(春シーズン中頃?)
この方針転換は、2回に亘る帝京戦ゼロ封大惨敗と2回に亘る天理戦勝利が良くも悪くももたらしたものだと、私など、さしたる根拠もなく邪推しております。
この結果、少なくとも主要な練習メニューは選手が自主的に決定し運用されたものだと思われます。少なくとも夏合宿においては間違いない様に思えます。
更に試合出場選手も選手陣が決定し、幹部が追認しているとの噂が出ました。総合的な情報を勘案するに、少なくとも秋シーズン本番以降は眉唾な情報だと私は思っております。(真偽は?)
でも、早稲田戦が示した様に夏合宿が失敗下に終わったのであれば、秋シーズン前に中央集権法方式にリセットすれば良いだけですが、いろいろ複雑な内部事情、特に幹部選手間の力関係、人間関係があったのでしょう。(邪推)
どうも想像するに、秋シーズン終盤に中央集権方式に変更されたのではないかと思うところが増えて来ました。スクラムやモールの目に見えて遅まきながら強化された印象があったのですが、正直、後の祭りでした。余りにも遅過ぎました・・!
猫の目メンバー起用では勝てないのでは・・?
私の手元に①春シーズン開幕帝京大戦②春季トーナメント決勝京産大戦③夏合宿打ち上げ早稲田大戦④Aリーグ開幕立命館大戦⑤Aリーグ最終試合関学大戦⑥入替戦・大阪体育大戦と言う節目節目の試合毎のメンバー一覧表(先発)があります。
この6試合中、全6試合先発出場者はありません。5試合先発出場者は、PR山本・PR上野・HO大山・CTB岡野の4名、4試合先発出場者は、NO.8林・SH藤田の2名となってます。(敬称略)
当然、怪我や故障、好不調、更には敵の布陣を考慮してメンバーを入れ替えることになりますが、当ケースにおいてほぼ固定的に出場していたのは15名中6名と言う結果でした。これは、昨年度来の選手起用の特徴でもありました。
怪我や故障の影響が極めて大きいのは承知しておりますが、レギュラー(固定)なきチーム編成と言うのが今年のチームの大きな運営方針だったと思われます。これを受けてJrでもCortsでも固定的なメンバー編成はなされませんでした。
勝負事は結果が全て
私は経験がないため選手心理が良く理解できないのですが、こんなに試合ごとに選手を猫の目の様にゴロゴロ変えて、チーム内での信頼度が醸成できるものか甚だ疑問に思います。基本的に固定メンバーを起用し、必要最低限のメンバーの入れ替えに努めると言う考え方は、もはや前時代の遺物なのでしょうか?
こんなにゴロゴロ変えては、メンバー起用者(監督?選手?)と選手との信頼関係の醸成に繋がらないのか不思議に思います。当然、場当たり的な対応ではなく、選手のコンディションや対戦相手の状況を考え抜いてのことなのでしょうが、勝てないだけに、傍目からはいい加減な対応としか見えません。
ま、事情や理由が何であろうと「勝負事は結果が全て」なのは申し上げるまでもありません。それには、当然のことながら「結果責任」が伴うことになります。
溜息しか出ないこの冬シーズン
一体全体、同志社ラグビーはどこに行くのでしょうか?
現在の首脳陣は「自発的」にパージされるのでしょうが、もはや現時点の企業からの監督コーチ陣の出向受け入れ(常勤)はスケジュール面で極めて困難かと思われます。
ガバナンスの効かない組織の成れの果てが、日大アメフト部の様に思います。同志社ラグビー部は全くそんなレベルにはありませんが、昨年来、ガバナンス力が低下しているのは紛れもない事実でしょう。
差し入れのオレンジジュース170本×2回が届いたかどうかわからない、しかも組織TOPの会長さんが知ることになっても、その後の調査もお礼やお詫びの一つ出来ない組織の行く末は押して知るべしと言うものでしょう。(私事の些末な話で申し訳ございません。)
新体制がいち早く決定され、例年より一ヵ月は早く立ち上がることが出来るなら、まだまだ同志社ラグビー部は捨てたものではありません。私たち同志社ラグビーファンは、選手諸君が懸命に頑張っているのを良く知ってますし、これからも間違いなく応援を続けます。
(文責:F)
(注意)
当文書は、傍から見た根拠なき情報や事象に基づいて邪推して記載したものであり、全く信憑性はありません。想像の産物で物語に過ぎません。
少なくとも内部情報に基づくものでは、一切ありません。
写真と文章内容に関連はありません。
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