2018.5.27 京都産業大学戦、同志社フォーワード耐えに耐え、勝利を呼び込む!

 曇天の蒸し暑い西京極競技場。ともかく暑い。気温は、ほぼ30度。ラグビーをやるような気温ではない。ウォーターブレークを交えながら、京都ラグビー祭は進められた。メインイベントは、同志社大学A対京都産業大学A戦。

    思えば、昨年の練習試合(春シーズン)、公式試合(関西リーグ)ともコテンパンにやられた相手だ。同志社のスクラムは崩壊し、モールを止める術もなく、10mも20mも押し込まれた。惜しくも何ともなく、・・・敗れた。

    京都産業大学の戦法は、ある意味ワンパターンである。スクラムとモールを中心に徹底的なフォワード戦で臨み、相手の陣形を崩す。相手を消耗させ、疲れと焦りからペナルティを誘い、敵陣深くへのキックとラインアウトモールでトライを狙う。また、幾度もの

攻撃で敵防御網が崩れた途端、すかさずラックから大外(ウィング)へ飛ばす。

 驚嘆すべきは、その徹底ぶりであり、豊富な練習量が礎になっているからだろうが、10数次の攻撃にもほとんどミスが発生しないことである。チームのベクトルは常に同じ方向を向いている。その徹底度は、実に大したものである。

    ただ、私だけかもしれないが、問題は、観ていて面白くも何ともないことである。もちろん、型に嵌った時の京産大の強さは、同校のファンには堪らないものであろうが、敵方ファンの一人である私などは、ネチネチ地味なフォワードの消耗戦にしか見えず、実に地味であり、所詮はガラパゴス・ラグビーにしか見えない。正しい正しくないは別として、「やって楽しい見て楽しい同志社ラグビー」とは、究極な存在の様に思えた。どう考えても、やって楽しいラグビーだとは思えないが、ま、ほっといてくれーという話だろう。 

   ファンにとって期待より不安が先行する試合予想であったが、良い「前兆」はあった。前日、同志社大学田辺Gで行なわれた、言わば前哨戦のB戦・C戦。スクラムこそ劣勢ではあったが、得意のモールに持ち込ませることも少なく、速い展開と集散で同志社が圧勝したことである。ただ、前週行なわれた関西学院大学A戦では、「実質敗戦」と某ファンに言わしめるほど決して出来は良くなかった。

    期待と不安が過ぎる中で、試合開始のフォイッスルが鳴った。案の定、最初から京都産業大学の執拗で地道なフォワード攻撃にあう。ラックサイドを幾度も幾度も繰り返し攻められ、同志社は防戦一方。前半6分、早くも同志社陣深くの右中間ラックより、SHからWTB(11番)に繋がれ、右隅に被トライ。同志社ファンに嫌な雰囲気が流れた。ああ、去年の二の舞かと・・・。

 

    ただ、この日の同志社は違った。執拗な京都産業大学のフォワード攻撃に耐えに耐えた。特に、ラック廻りの攻撃には我慢に我慢を重ね、果敢なタックルで応酬した。外人選手2人を擁する京都産業大学に、フィジカルでも決して負けていなかったのだ。

 スクラムは、明らかに京都産業大学が優位で、幾度もコラプシングの反則を取られたが、決して崩壊することなく、踏ん張りに踏ん張った。

    そのフォワードの踏ん張りに、明らかに数枚上回る力を持っている同志社バックスが応えた。前半は、恐らく6割方自陣に張り付けられたが、バックスの速い展開と集散で早くも前半10分には追い付き、その後はシーソげゲームがら、前半は同志社リードで折り返した。(D14:12K)

 後半、相変わらずのネチネチフォワード戦を仕掛けられたが、しぶとい防御でこれに応えた。20次近くの敵攻撃にも、耐えに耐え忍びに忍んで決して諦めることがなかった。珍しいほど、同志社防御陣は機能し、踏ん張りに踏ん張ったのだ。

    後半25分まで、フォワードを中心とした消耗戦が続いた。隣に陣取った某社のカメラマンが「退屈ですね。撮影する場面がありませんね。」と能天気に話し掛けて来たくらいだ。私は「地味な試合ですね。」と穏当に返答したが、心中は穏やかではなかった。その閉塞感に少し苛立っていた。ただ、密集で同志社がターンオーバーすることが多くなり、スクラムはともかく、徐々に同志社が密集を支配し始めたのだ。

   残り15分。フィットネスの格差が試合を左右する時間帯になった。意外にも、そう意外にも同志社がフィットネスで優位に立っていたのだ。逆に高い精度を誇っていた京産大のパス回しにミスが頻発し始め、特に得意のサイド攻撃やモール攻撃が徐々に破綻して来た。

    同志社フォワードが優位に立つと、もう同志社バックスの独壇場である。センター陣が相手ラインの裏に抜けることが多くなり、一気に25分、30分、33分、37分とバックス陣中心にトライを重ねた。

    特にこの試合程、センターが踏ん張った試合を観たことがない。特にCTB永富選手④の活躍は特筆ものである。インサイドセンターとして、正に同志社の指令塔である。実にエリアが良く見えている。絶妙のパスは値千金である。自らライン裏へ抜けること幾度か。当たって良し、ライン裏へのキック良しで、私にとっては、Man Of Matchである。

    当試合の得点の大半がバックスによるものであるが、それを可能にしたのはフォワードの踏ん張りであろう。敵攻撃に、諦めず耐えに耐えたのは、まさに賞賛に値する。諦めぬ防御こそ、勝利の直因であったのだ。振りかえれば、後半は、D28:0Kと完璧。後半ゼロ封と言うのが、実に美しいのだ。

 同志社ファンの大半は、留飲を下げたことだろうが、試合の大半を京都産業大学のジミジミラグビーに付き合わされたので、偏屈者の私には、最後の15分を除けば決して面白い試合ではなかった。(F::2018.5.31)

同志社ラグビー あ・ら・か・る・と

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