おもしろそうだぞ、宮本ラグビー!

何か変わるか“宮本同志社”ラグビー

2022年度、監督をはじめとして主要コーチ陣が拡充され、「宮本同志社」がスタート致しました。新体制に同志社ラグビーファンの期待は否が応にも高まっています。

春シーズンも既に4試合(立命館A戦・摂南B戦、追手門C戦、京産一回生戦)が経過、まだまだ早い時期ではありますが、宮本新監督の目指すラグビーの一端が垣間見えて来た感じがして来ました。

大前提と課題

まず、大前提として言えることが二つあります。

1.昨シーズンの同志社は、4回生を中心に近年稀にかなり強力メンバーが揃ったと思っていましたが、全国制覇どころか関西4位に沈んだと言う現実があります。

2.今年、唯一のA戦である立命館戦を見ても、選手の小粒感は覆い難いものがあります。

立命館戦、何しろ1950年代生まれである私よりも、背の高い選手は出場選手全体のわずか3分の1でした。私は同世代でも特別に背が高いわけではなく、ヤヤ高、ヤヤ重くらいなものであります。なのに・・。

まずは、少なくともこの現実からの打破が、差し当たって「喫緊の課題」だと言って良いでしょう。

軽量、ひ弱い同志社?

正直言って、同志社はA戦の立命館に上背、体格(体重)とも大きく劣後していた印象があります。これは、摂南B戦、追手門C戦、京産一回生戦でもほぼ同様な印象を受けました。


立命館戦の最中、敵陣エンドラインの後ろで撮影していると敵側選手(立命館)の声が良く聞こえます。ま、業務中に知り得たことは口外してはならない・・の類ですから、余り話してはマズイのでしょうが、一つだけ気になったことがあります。(↓以下、ここだけの話)

同志社は軽く当たる?

「同志社は軽く当たって速く球を離すだけだから、惑わされるな!」(立命のキャップテン?)

この言葉が前後半3度に亘って聞き取れました。


速く球を離すのは高速展開ラグビーを目指す同志社にとって、正にその通りなのでしょうが、軽く当たって・・とは一体どういうこと?・・と疑問に感じた次第です。決して軽く当たってる様には見えないけど・・。

私の現時点での仮結論は、同志社フィフティーンの当たりがまだまだひ弱く、敵へのインパクトが極めて小さいからだと思っております。「衝撃」は、速度と体重の2乗に比例するかどうか知りませんけど、体重とスピード、筋力等が総合的に劣るからだと思えてなりません。

もちろん、ブレークダウン後のダウンボールやパスを考えて、ずらして当たってることも考えられます。真向に当たると勝負にならないと分っているからかも知れません。

今年の同志社は出遅れた?

当然、身長の低さは如何ともし難いものですが、筋トレによる体重アップはまだまだ充分にノビシロを感じます。特に冬シーズンを終えて春に大化けして筋肉隆々で登場した選手が皆無(‥と思えた)なのは悲しい限りでした。

「すわ、監督交代時の緩みか・・」と思いきや、コロナで学内立ち入り解禁の時期が遅れて筋トレが出来なかったと言うじゃありませんか‥。情けない話です。春シーズン、明らかにフィジカル面で同志社は出遅れた感があります。

宮本ラグビーは何を目指すのか?

じゃぁ、この事態をどう打開するかと言う話になるのですが、正に今年のスローガン「MOVE」が象徴的であります。もちろん個々の選手のフィジカルやフィットネスの大幅向上が最低条件ではありますが、チームの戦略としては、高速に大きく更には細かく球を動かしに動かして縦に横に展開するのが理にかなっていると思われるのです。

もっともまだまだ完成された領域には程遠く、無理に繋ぐ副作用としてパスミスやノッコーンが多発しています。今年ほど、インターセプトされるケースが多い年はありません。又、「オフロードパス」も多用していますが、無理やりやってる感が強く実に不安定です。


でも、良いではないですか。今は正に「春」シーズン。

徹底的に高速繋ぎ展開ラグビーの精度を向上していただきたいと思います。今はキックを封印して敢えて繋ぎに徹する・・、私などは断固として支持したい思いです。これで80分間フィットネスが継続すれば、必ず同志社は大化けします!(ヒヒヒ・・・)

やって楽しい観て楽しいラグビー!

かつて宮本元監督が口癖の様におっしゃてた「やって楽しい、見て楽しいラグビー」・・を思い出します。

敵陣でフォワードゴシゴシでペナルチィーを誘い、ラインアウトモールから得点と言う「勝つためだけのラグビー」なんて、面白くも糞もありません。

あ、決して特定のチームを誹謗中傷しているわけではありません。オタクラグビーファンには受けるかもしれませんが、明らかにラグビーファンの拡大を阻害してると言ってるだけです。(あれれ、やっぱり誹謗かしら・・?)

やっぱり、“MOVE”だ~ぁ!

兎も角、現下のひ弱い同志社の実状に応じた「MOVE戦略」を少なくとも春シーズンは、“徹底して貫徹していただきたい”とファンの一人として見守りたい思いであります。


当然、選手には継続的な機動力、特にフィジカルとフィットネス大幅向上が強く求められます。フォワード一列とて重くて力が強いだけでは、今年はレギュラーから弾かれてしまいそうです。

この中から下期本番には選手の成長に応じ、新たなキックとの組み合わせやラック・スクラムサイド、更にはエリア戦略等が生まれて来るに違いないと信じております。

やはり、球が動くのは観ていて楽しいですね。スクラムやモール・ラック等の密集や密集周りでごちゃごちゃと何かやってるより遥かに楽しいですね。

強気、明解、攻撃、積極、そして何よりも明るく前向きな宮本戦略。学生時代のやんちゃだけの印象と違って、意外に(?)知将ですぞ、宮本監督は・・・!間違いなし!


一同志社ラグビーファンとして、宮本ラグビーに大いに期待し、大いに楽しみたいと思います。

写真は、文中の内容とは全く関係ありません。以上は、ラグビー経験45分(高校授業)の50年同志社ファンの感想に過ぎません。問答無用でおおらかにご対応いただきますよう、お願い致します。(文責:F)



同志社ラグビー ア・ラ・カ・ル・ト

当ホームページは、同志社ラグビーファンクラブ(略称:DRFC)ホームページのサブホームページとして活用しておりましたが、2022年4月のDRFC・HP管理担当者の変更に伴い、独立して運用することといたしました。 従って、DRFCとは全く関係のない、さいたま69の個人用Webとして運用してまいりますので、何卒、ご承知置き下さい。かなり傾斜を掛けて記述してりますので、賛同できる方のみご覧ください。