2017.10.28雨中の戦い、高速展開の同志社が摂南大学を圧倒!

 京都市宝ヶ池球場は、またもや台風22号の影響を受けて雨また雨。よりによって週替わりで大雨である。

 前節、不運にも大雨の関西大学戦を落とした同志社は、負ければ今シーズンが実質終わることになる。ほぼ確実に12月(大学選手権)はなくなることになる。絶対に落とせない試合である。

 前節の大雨の敗戦がトラウマとなり、同志社ファンは嫌な空模様を気にしながらスタンド入りした。

 ただ、雨といっても雨が違った。何で試合をするのか?と疑問に思った前節の災害警報下の大雨と違い、雨は降り続けたものの時に強く、時に弱く断続的であった。試合中の雨量は10対1くらいの違いがあった。グランドは、水浸しにはならなかった。

 摂南大学フォワードは、決して小さくない。同志社の方がやや小さく見えた。外人選手を中心に、やや粗雑なプレーながらパワープレーを仕掛けて来るのが目に見えていたのだ。


 同志社ファンの誰もが一番心配していた注目のスクラム。先発にLO服部選手②が復帰したせいか、意外にも押されなった。時に大きく右(右PR)から廻されたり、後退したりもしたが、やや劣勢ながらもほぼ互角のスクラムを組んだ。 

 これが同志社の安定した球出しを可能にし、SH山田選手④の小気味よい球出しに繋がった。こうなれば、もう勝ったようなものである。(←我ながら余裕の発言)

 SOに定着した永永富選手③が、ダイナミックに同志社バック陣を走らせた。時に飛ばしパス、特にライン裏へのキックを多用し、相手ディフェンス陣を困惑させた。

 それにしてもあの“ふぉわー”とした正確無比の柔らかいパスは、芸術的領域に達している。これが前節の関大戦では全く見られなかった。

 大学ラグビー界屈指の同志社バックス陣は、水を得た魚(雨中だから?)のように、活き活きと縦横にグランドを駆け巡った。敵ラインの裏に出ること幾度か。文字通り、「やって楽しい見て楽しい(宮本前々監督)ラグビー」が出現した。


 結果は、D47:14Sで同志社の完勝である。 

 バックスばかりの大健闘が目立った試合だったが、影の立役者はフォワードであろう。前述の通り、ほぼ互角のスクラムが起点となって、密集でも集散でも負けていなかった。

 両外人選手(NO.8・NO.13)に果敢かつ適確にタックルし、試合を下支えしたのである。2人目、3人目のよりも早く、雑な攻撃の摂南大学をほぼ封じた。明らかに事前の対応策研究の跡が見られた。


 当然のことながら、フォワードが健闘すれば同志社の勝ちに直結することが、またもや明白となった。リーグ後半戦の同志社ラグビーの命運を占う上でのポイントでもある。更に、フォワードオンリーでは、点を取り切れないのもハッキリした。

 フォワードの中でもFL丸山選手④は、実に良い動きをしていた。ここ一番に有効なタックルを仕掛け、攻撃にも頭一つ抜けた対応をしていた。終盤の負傷退場が少し気掛かりである。

 FL野中主将④もいつもどおり闘志剥き出しのプレーに徹し、チームを牽引した。 

 (↑)何と言っても目立ちに目立ったのはこの二人。伝家の宝刀、WTB鶴田選手④・高野選手③の両高速ウイングである。幾度となくライン際を快走し、観衆を熱狂させた。


 速いだけでなく、ステップの切れも抜群、そして何よりも特筆すべきは、敵防御網を切り裂く力を持っていることである。


 更にもう一人踊り出たのは、後半途中出場のWTB江金選手②である。FB良し、CTB良し、WTB良しのオールラウンドプレーヤーだが、この日はWTBとして韋駄天振りをファンの目に焼き付けた。大型で人に強いというところが実に素晴らしい、期待の星である。

 そして、何よりも勝利に貢献したのは、この人(↑)SO永富辰太郎選手④(通称:辰太郎)。正に“通好み”である。MOM(マン・オブ・ザマッチ)に択ばれたのも当たり前と言えば当たり前である。見事、司令塔として文字通り、試合を作り上げた。


 もはやSOを外せるはずがないと思われるが、FB安田選手③が怪我から復帰すれば、光部選手④とどう使い分けるのだろうかと贅沢な悩みも出て来るほどだ。

 (↑)勝利の後の同志社フィフティーンの面々。疲れた中にも本当に良い表情をしている。こんな顔を同志社ファンは、いつも待ち望んでいるのだ。


 同志社ファンにとって、摂南大学戦は如何にも同志社らしい好試合だった。選手に聞けば、きっと練習どおりの試合が出来たというのだろう。ただ、フォワードに限って言えば、ゴールラインを巡るフォワード戦や敵陣深くのラインアウトモールで、点を取り切れ無かった無念さも残したことであろう。


 フォワードでどこまで拘るのか、どこで切り替えるのかが、今後の試合の鍵になって来ると思われるが如何であろうか?


 ま、とにもかくにも同志社ファンの気持ちは、前節の地獄から浮世(この世)くらいには這い上がって来た。リーグ後半戦は、全勝あるのみ!

 天国へ連れてってくれ~と叫ぶのみの心境である。そして、雨だけは堪忍して欲しいというのも偽らざる心境だ。

                                  (文責:F) 


↑ LO堀部選手②が先発復帰してラインアウトが安定して来た。今後もラインアウトの要として活躍が期待される。伊達にジャパンU20メンバーの中核ではないのだ!

↑ 忘れてはならないのが、CTB高井選手の活躍!明るく前向きで強気の性格で同志社唯一(?)のムードメーカーとして奮闘している。“闘志あ溢るる”とは、この人のためにある言葉である。この日も、小気味の良い強気の縦突進が光った。肝心なところでのポカも影を潜めた。写真は、先制トライ直後の高井選手。実に良い顔をしている。

↑ 安定した長いキックの光部選手。同志社のエースキッカーである。SOもFTBも可能なオールラウンドプレーヤーだ。写真では顔が見えないが、男前の女性に人気があるタイプだ。

↑ 怪我と食中毒(?)から復帰し、この日は先発出場のLO服部選手。彼の復帰でフォワードに厚みが増した。同志社フォワードの期待の星である。大柄な体に似合わず(?)、色白で優しくて実に好男子である。きっと人気も出るぞ!

↑ 花も実もあるCTB鶴田選手。押しも押されぬ同志社の堂々のエース。関西学生ラグビーAリーグのトライ王が期待される。広いスペースでボールを受ければ、50mの独走とトライ率80%が可能なほどである。(←ちょっと誇張してますが、ご容赦・・)

↑ 同志社の突貫小僧HO平川選手③。敵が大型外人選手だろうと何だろうが、ガンガン真正面から突っ込んでいく。小柄ながら俊敏な体を活かして、トライ数も多い。怪我なしのタフネスさも凄い!

↑ 後半26分、独走トライを決めた直後のWTB江金選手②に駆け寄る同志社の選手たち。江金選手のハニカミと駆け寄った選手の表情がたまらなく素晴らしい!さすが4回生、高井選手の労う表情が実に良い。

                                    (以上)

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