2017.9.2 まだまだ発展途上の同志社、明治に後塵を拝す

 快晴のドコモグランド(大阪市)は、夕方16時K.O.といえどもまだまだ日差しが強い。ただ、吹きつける海風は意外に強く、そして意外に涼しく、秋の訪れも感じる。

 第一印象の明治は、見るからに上背が高く、そして重そうである。力士タイプの第一列や超大男のNo.5など理に適った体格の選手を配置している。外人選手(ハーフ?)まで擁し、大型のバックス陣が迫力を増している。大きくなったとは言え、同志社フィフティーンがひ弱に見えた。

 今シーズンの明治は、前評判が高い。夏合宿でも天理AをM27:14T、東海AをM42:19Tで下している。当試合でも、明治が圧倒的に有利との下馬評であった。未だチームの完成レベルが低い同志社がどれだけ精度を上げて来るかが、勝敗以前の話として同志社ファン間で語られていた。勝つ見込みがないなんて、ちょっと情けない話だが、現実なのだろう。

 攻守とも未だ低いレベルの完成度の同志社が勝つ可能性は少なく、どこまで明治に肉薄できるかに同志社ファンの関心があった。負けるにしても負け方(?)があるのだ。

 結論を先に言えば、点数どおりの実力差で圧倒された。実にD19:66Mの大差である。後塵を拝したなんて綺麗ごとでなく、明治フォワードに蹂躙されたのだ。

 試合開始10分は、まさかの同志社の時間帯。スロースターターの同志社が先行するなんて、最近あまり見たことがないが、ビジターの明治の目の覚める前(前半2分・6分)右ウイング高野選手③が立て続きに2本トライした。球が動けば同志社優位を改めて実感したが、特にCTB永富選手③、WTB高野選手③、FB安田選手③のBK3回生トリオは同志社の得点源としてシーズン本番でも活躍すること間違いなしである。3名とも負傷明けで充分な体調ではないと見受けられたが、元気なところをいきなり見せ付けた。

 ただ、この後は試合終了間際まで一方的な明治大学の時間帯といって良いだろう。フィジカルで勝る明治は、いつもどおりのフォワード戦を徹底し、体を活かして前へ前へと攻め込んだ。同志社も低いタックルで応戦するが、常に食い込まれる試合展開で、自陣での戦いを余儀なくされた。接点でも明治は、体力にものを言わせ(?)、常にゲインを勝ち取った。

 特に敵陣に入ると明治は、ラックサイドで徹底的に攻め、ピック&ゴーを仕掛けて来た。更に敵陣22m内では、ミエミエにワンパターンのピック&ドライブを仕掛け、同志社は意外にあっさりとゴールを割らせた。馬力の格差は、傍目にも明らかであった。一方的な試合展開となり、同志社には打つ手なしに見えた。

 同志社の攻撃は単発で孤立することが多く、明治の組織デイフェンスに易々と引っ掛かった。フォローが遅い上に人数も足りず、接点での攻防に常に遅れを取った。イーブンボールでも常に後手に廻った。明治は、ガンガンとフォワード戦を挑み、受けに廻った同志社は徐々にディフェンスの足が止まってきた。

 スクラムは時折押す場面もあったが、明治サイドから「同志社は軽いから押せ押せ!」と激が飛ぶ有様で、6:4で明治有利と言って良いだろう。ただし、大きく押される場面は少なく、同志社のスクラムレベルが上がって来たのは間違いない。ラインアウトは、ほぼ互角であったが、明治が安定的なのに対し、同志社はかろうじてマイボールを確保していたという印象が強く、綺麗な球出しは少なかった。

 この結果、同志社は序盤の貯金を一気に吐き出し、前半終了時にはD12:33Mとなり、試合の帰趨は決った感があった。

 ハーフタイムの同志社ベンチ。なんと言う静けさ!誰もが黙々と水を呑み、淡々とテーピングを施すのみである。アドレナリンびんびんで興奮気味にしゃべりまくる選手は皆無であり、激を飛ばす選手やコーチ陣は一切いない。当然、ハーフタイム後半でコーチ陣から数々のアドバイスや指示が出たことであろうが、よもやお通夜の同志社に後半戦の反抗は期待できそうに思えなかった。

 案の定、後半も同志社劣勢の流れは変わらなかった。同志社の疲れが目立ち始め、前半よりも更に一方的な試合展開となった。相変わらずモール対応が弱く、意気盛んな明治に徹底的の徹底的なモール攻撃にさらされた。

 筑波大学戦では同志社の右肩上がりのベクトルを感じたが、明治フォワードの強さの前に東海大学戦時のレベルに舞い戻った。同志社ファンが大半を占めた会場は静まり返り、後半30分にはD12:66Mと白けモード。同志社ファンの溜息だけが目立った。

 最後の意地は見せた。後半35分、ハーフライン付近からWTB高野選手がビックゲインし、これを受けたFB安田選手がトップスピードで走りこんで来たCTB高井選手に絶妙のパスを送り、見事、高井選手は華麗なトライをゴール右に決めた。

 3回生バックストリオの他に目立ったのは、先発起用されたSH人羅選手①とCTB高井選手④。両選手とも小柄だが、大男に立ち向かう心意気を充分に感じたが、突破口とはなりえなかった。

 かくして同志社は、D19:66Mと明治大学に大敗した。仕上がりの遅すぎる同志社と好調の明治の勢いが試合結果に如実に出た格好である。悲観的な見方ではあるが、如何に怪我人が復帰し、U20組3人が帰って来ようと、明治との格差は、もはや今シーズン中には埋まらない様に感じた。(無念!)

 当試合を以って、夏シーズンの練習試合は全て終了した。もはや9月30日(土)の開幕第1戦(Vs.関西学院大学)を迎えるのみになった。弱点のセットプレー中心に練習を重ねて来た同志社で手応えを感じる部分も出てきたが、トータルの完成度はまだまだ低いと言わざるを得ない。明らかに出遅れていると思える。   

 開幕まで1ヶ月を切った。今こそ期待されるには、キャップテンの強力なリ-ダーシップと首脳陣のガバナンス力であろう。大化けする兆しは、少なからずあると思っているが、選手諸君の大奮起を期待するのみである。(F)


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