ラグビー写真に関心のある方にラグビー写真撮影の薀蓄(ウンチク)を伝授(?)します。スポーツを撮影したことのある方なら重々お分かりでしょうが、子供の運動会一つとっても簡単そうで意外に難しいものです。なかなかそのスピードについていけないものです。劇的なシーンなんて、なかなか撮れるものではありません。
ラグビーも同様で望遠撮影は特に難しく、なかなか良いショットは撮れないものです。私は風景写真こそ天才的な技量(?)を誇っており、夜明けの富士山などを撮れば感動と賞賛の嵐の渦を巻き起こします。(←ウソデ~ス)
ただ、動きモノは全く不得意でファインダーの中にまともに収めることさえままなりません。シャーターを押したときには、「時既に遅しと」言うのが日常茶飯事です。
ラグビー撮影と言えば、大向こうも唸る逆転ダイビングトライなんかが、醍醐味に溢れ感動的でさえあります。しかし、撮影する方からすると、ず~~とず~~と敵陣エンドラインの後ろで待ち受け、ここ一発に掛けることになります。
言うまでもなく“トライシーン至る最終段階”などは、写すより見ている方が遥かに面白いに決っています。フォワードのトライなどは密集でごちゃごちゃし、群集の中の複数の選手の体ばかりが映り、何時トライになったのかさえファインダー越しに確認できることは意外に少ないものです。
劇的なトライシーンは一試合に数度しかなく、あとは暇で暇で仕方ないこと再三であります。「ここ一番」に弱い私はきっぱりと諦め、トライシーンは写すより観る事のみに割り切ることにしました。そして、ラグビー写真は、可能な限り多くの選手の「スナップ」に徹することにしています。
何故なら、劇的写真はほとんど撮れないのが現実で、実際に見ていただける方は選手や家族の方が多いことに気付いたからです。最近、スマフォ写真が皆様大好きなように、写真は自分か家族か恋人くらいが写っていなかったら面白くも何ともありません。松井選手(昨年度卒)の独走トライシーンばかりを見ても他の選手やご家族は面白くもなんともないことでしょう。
かくして、DRFCが皆様に提供している写真は、公平大量に撮影した「スナップ」であります。選手本人・ご家族以外のファンの方には、全く面白くもなんともない写真でしょうが、何卒、ご理解いただきたいと思います。また、公平の大原則の下、BもCもDも新人も可能な限り撮影しております。
ただ、この方式は、撮影者に試合中も試合後も多大な労力を強いることになります。私の場合、1試合の撮影枚数1000枚、試合後の現像処理等に3~4時間を要することになります。なるべく早くアップしたいと思ってはおりますが、どうしても遅れがちになるのは、こういう事情なのであります。 (←弁解ご容赦)
尚、撮影のウンチクを少し述べれば、以下の通りです。最近、手振れ補正の凄い技術が進行していますが、写した写真の9割はブレているといわれます。ブレには、①カメラぶれと②被写体ブレがありますが、大半はカメラブレです。出来れば三脚か一脚を使いいたいものですし、脇をぴったりつけて必ずファインダー越しに写す必要があります。
選手の動きは、思った以上に速いので、私の場合はシャタースピードを1500分の1以上にしています。いつもは2000分の一以上が標準設定です。(←絞り優先設定でISOで調整) 従って、私の機材では夕暮れや雨天では、ブレブレになります。これを解決するには、良い機材を使う必要がありますが、カメラ本体(フルサイズフラッグシップ)で50~60万円、望遠レンズ(500~600mm:F4)で120万円くらい掛かります。一式だと200万円は下らない金額になりますが、新聞社のカメラマン等、会社やプロ以外の個人購入はなかなか難しいことになります。正直、大学ラグビーと同様に、金と実力で「出来上がり」が左右されることになるのが、厳しい現実です。
選手の動きは、思った以上に速いので、私の場合はシャタースピードを1500分の1以上にしています。いつもは2000分の一です。(←絞り優先でISOで調整) 従って、私の機材では夕暮れや雨天では、ブレブレになります。これを解決するには、良い機材を使う必要がありますが、カメラ本体(フルサイズフラッグシップ)で50~60万円、望遠レンズ(500~600mm:F4)で120万円くらい掛かります。一式だと200万円は下らない金額になりますが、新聞社のカメラマン等のプロ意外の個人の購入はなかなか難しいことになります。正直、大学ラグビーと同様に金と実力で「出来上がり」が左右されることになります。
尚、同志社ラグビーファンクラブは、全試合を対象に同志社大学ラグビー部を通じ、主催者(協会・対戦相手)に撮影許可を取っています。コンプライアンス最優先で対応していますので、ご安心下さい。(文責:F)
(上記写真は全て、平成29年6月3日同志社大学対関西学院大学新人戦:田辺Gで撮影しました。)
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