新主将野中選手に期待!

 2017年度の新主将に大方の予想通り、フランカーの野中選手が選出された。(H29.2)やはり、この人をおいて新主将はあり得ないと思われるしごく全うな人事だと感じた。

 もう2年も前だろうか、田辺グランドで山神前監督が「同志社の(現役)選手で誰が一番ラグビーに詳しいと思いますか?」といきなり質問された。ラグビーの戦術・戦略に誰が如何に長けているかという質問である。私は「(当時の主将の)才田君ですか?それとも大越選手?」と返答した覚えがあるが、答えは意外にもNOであった。正解は野中選手であったが、正直、意外な感じがした。確かに東海大仰星高校全国制覇時のキャップテンであり、高校1年時からレギュラーとなった逸材であるからあり得る話ではあるが、全く私の念頭になかった。

 そもそも野中選手の入学早々(1回生)の印象は、ぶ厚い唇で大目玉の大男であり、妙にニヤニヤした感じを受けた。どう考えてもヤンチャなタイプと見受けた。知的な印象は正直、感じなかった。ところが全くの誤解であったことが話してみると直ぐに分かった。人は見掛けによらないものである。まず、意外にも話し方が優しく温和で女性っぽい。ただ、周囲が見えて配慮が出来る人材だと直ぐに分かった。一見、感覚的直情的に行動するタイプかと思えたが、これも全く誤解だった。意外(?)にも理詰めで動くタイプである。自己中心でなく、組織行動中心の考え方を徹底するタイプである。今般、改めて新主将に相応しい人材だと納得した次第である。

 多くの主力選手が卒業した今年度は、主将の荷は極めて重いと誰もが感じていることだろう。第一列をどうする、NO.8・ハーフ団・FBは誰を登用するのか・・・課題は多すぎる。当然、一義的には萩井監督の責務だろうが、これを支える新キャップテンの責任も同様に重い。そもそも現在の同志社ラグビーファンの「評価基準」は、大学選手権ベスト4である。これより上に行くのか下に行くのかのみに関心があるのだ。

 ただ、この男は何かやってくれそうな気がしてならない。そもそも「BOND」という予想もしなかった文字どおり粘着質の「年度スローガン」を採用した点に、ファンに見えない野中主将の真骨頂があるのかも知れない。昨年度の準決勝敗退で身に浸みた経験から出て来たスローガンとしか思えてならない。

 すでに犀は投げられたのだ。本人は、やるしかない心境であろう。当然ながら同志社ラグビーファンは彼の背中を全力で押す覚悟である。DRFCとて同様である。何か応えてくれるような実力と幸運を持ち合わせた男であるような予感がする。期待と不安を抱えて野中組はスタートした。後はラグビー場の声援で後押しするだけだ。(F)

同志社ラグビー ア・ラ・カ・ル・ト

同志社ラグビー ア・ラ・カ・ル・ト

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