萩井好次氏、同志社大学ラグビー部新監督に就任

 同志社大学ラグビー部の新監督に萩井氏(前同志社大学ラグビー部フォワードコーチ)が就任された。我々同志社ラグビーファンにとっては、正に願ったり叶ったりの人事で大歓迎である。

 萩井氏と言えば、何と言っても関西学院大学の監督としての有無を言わせない実績だろう。万年二流の域を出なかった同校をあれよあれよと関西のトップクラスに育て上げ、2008年には51年ぶりの関西リーグ優勝まで育てあげた。12年には監督に就任、天理大学の小松監督と同様に、低迷する同志社ラグビー部を傍目に同志社大学ラグビー部OBながら何の因果か同志社の面前に立ちはだかった。

 近年の関学黄金時代を築いた立役者といっても過言ではないだろう。ただ、更に上を狙った関西学院大学はMヘッドコーチを登用し、自ら墓穴を掘ったことは遍くラグビーファンの知るところである。案の定、2015年度シーズンには最下位に転落。昨年度には嘘かホントか知らないが内紛でシーズン途中での(実質)監督交代に繋がったやにも仄聞した。

 我々同志社ファンは、ただただ萩井氏の2017年度の関学監督復帰を恐れた。萩井時代の関学の強さを充分に知っているからである。萩井監督時代の関学は、骨太で綺麗な正統派ラグビーをしていたように思う。関学特有の坊ちゃん坊ちゃんしたところ(ひ弱さ)がなく、真正面からガンガン体を当てて来た。チーム一丸の集中力を感じた。私には細かい戦法は分かりかねるが、テクニックに媚びることなく関学らしからぬ泥臭さで勝負していたように思う。少なくともMヘッドコーチ時代のようなラフプレーで顰蹙を買うことは全くなかった。

 この関学の混乱は、結果として同志社が漁夫の利を得る形に繋がった。昨年度、同志社のフォワードコーチに復帰した萩井氏は、少し甘い雰囲気の同志社フォワードに一石も二石も投じることになる。即ち、昨年卒業したプロップK選手によると「練習量が倍になった。」とのことである。

 まさか練習時間が倍になったことはないだろうから、恐らく練習密度が倍になったと選手は感じたのであろう。事実、新監督に就任されたこの4月、田辺グランドを訪れて選手に尋ねれば、「がんがん当たる練習をするので体が痛くて仕方ない。」とのことであった。さもありなんと同志社ラグビーファンは、一様にほくそ笑んだものである。

 一見物静かで信念を貫く方のように見える。就任発表時の新聞にも「理論的かつ情熱的な指導には定評がある。」とあった。同志社で現役時代、更にはワールドでもプロップ一筋を貫いた。ポジションのせいか地味で実直で寡黙なイメージが漂う。

 ただ、今年度、新監督としての練習風景を拝見すると、決して寡黙な人ではない。派手さこそないが実質的で適確な指示がバンバン飛んでいる。単なるコーチに留まるような人材ではないのが良く分かった。前監督同様、170人もの部員を束ねるガバナンス力を持った人材なのである。

 練習終了後の全員ミーティングを立ち聞きした。(←失礼)どこかの学校のようにガンガン激を飛ばし鼓舞するようなタイプでない。理論整然、感情に流されることなく大人の対応が出来る方である。話に気持ちが籠もっている。以前の関学の強さの秘密がよく分かった思いである。部員を前に社会人としての礼節の重要性をしっかりと説いておられた。聞いてる当方は心から安心した。ホンモノである。大人である。正直、大船に乗った気持ちになった。

 グランドの片隅にいた小生にわざわざ挨拶に来ていただいたのは、私の経験上、後にも先にも山神前監督に続き2人目である。(先は分かりませんけど・・・)

(文責:F)

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