訳が分からぬ「勝ち点制」導入!

ほんの一部の方からご好評(←ホンマか?)をいただいている「訳の分からぬシリーズ」ですが、世捨て人の筆者は唯我独尊状態にあり、何の非難も中傷も一切ものともせず(←チョットやせ我慢)、ひたすら一人調子に乗って続行致します。

今、何故勝ち点制導入??

今回のテーマは、関西学生ラグビー2021において、何の前触れもなく突然導入された「勝ち点制」の是非であります。関東の方で先行実施されていましたから、何れ関西でも全国でもと、何んとなしに思ってはいましたが、私にはあれれ‥と言う感じで、突如、寝耳に水で今シーズンより導入された感があります。

何故導入したかと言う説明は関西協会の公式HPを見る限り、皆目見当たりません。ま、いつものこととは言え、「説明責任」は果たされておりません。

こういう時は当事者(関西協会)に直接聞いてみるのが一番なのでしょうが、たらい回しにされた挙句、クレーマー扱いにされるのが落ちですから、気の弱い私など電話する元気も勇気もありません。(←過去の経験に伴うトラウマ)

きちんとした理念がなくて導入された制度ならば、早晩に改正される(=元に戻る)ことが世の常なので、当面様子を見守る必要があると思われます。

本当はQ&Aくらい掲載していただいたら本当に助かるのですが、ガバナンスの効いてない組織は文書化と公表化を極端に嫌う傾向がありますので、余り期待をするわけには参りません。(←ちょっぴり非難)

でも、少なくとも現在の私には、勝ち点制の「制度導入自体」を非難する気など毛頭ありません。実際、良いのか悪いのか正直よく分からないのです。

肝心の選手諸君はどう感じているのか興味深いところです。一体全体、試合の活性化ひいてはラグビー人気向上に繋がるものなのでしょうか?

「勝ち点制」のルールとは?

さて、今回の「勝ち点制」は、関西協会の公式HPによれば、以下の通りです。

<順位決定方法について>

今シーズンより、全リーグにおいて「勝ち点制」を導入いたします。

1.順位の決定は勝ち点制を採用する。

2.各試合の勝ち点は、勝ち4点・引き分け2点・負け0点とする。

3.不戦勝の勝ち点は4点とし、不戦敗の勝ち点は0点とする。

4.また、ボーナス点として以下の勝ち点を与える。

(1)負けても7点差以内ならば、勝ち点1を追加。

(2)勝敗に関係なく、4トライ以上のトライを獲得したチームに、勝ち点1を追加。

勝ち点制導入でチームはどう試合に臨む?

上記を拝見して私などが思いつく「試合に臨むチームの態度」は以下の通りだと思われます。

➀ともかく4トライ以上を挙げて勝利すること。(勝ち点5)

②負けるにしても、なんとか4トライ以上挙げて7点差以内にとどめること。(勝ち点2)

③引き分けても4トライ以上は挙げること。(勝ち点3)

・・てなとこくらいで、私にはそれ以上に思いつくことがありません。ま、各チームは勝利を第一に目指すことは間違いないでしょうから、それに加え「4トライ以上」を併せた目標とすることでしょう。

でも、何だか私には少なからぬ違和感を感じざるを得ません。自然に発生する「人間の勝利への執着、闘争心」とは(勝ち点制は)ちょっと違うなぁと思ってしまいます。

また、防御中心のチームはリーグ戦では浮かべないなぁ‥と言う点です。

更に、リーグ戦は、勝ち点制でしょうが、トーナメント戦である大学選手権は1点差でも勝ちは勝ちです。

4トライ以上で勝利がチーム目標

この「4トライ以上」が今回の勝ち点制の“肝”であり、防御型より攻撃型のラグビーが優位になるのだとと思います。積極的にリスクを冒してでも点を取りに行くラグビーで試合内容の活性化を狙っているのは良く理解出来ます。

きっと観戦していてより一層面白そうで、良く出来てるルールだなぁと感心する次第です。地味な防御中心の試合よりガンガン点を取りに行く方がはるかに楽しそうですから・・。

全勝しても優勝できないことが・・?

閑話休題。私だけかもしれませんが、訳が分からなくなるのはここからです。

待てよ、全勝しても2位に勝ち点で負けて優勝できないことがあり得るなぁ‥と言う点です。

加点なしの全勝優勝は28点(4点×7試合)。6勝1敗でも各試合で最大限の加点を取れば32点(5点×6試合+2点×1試合)。5勝2敗でも各試合で最大限の加点を取れば29点(5点×5試合+2点×2試合)。

考え方としては、2敗でも優勝の可能性はありますが、普通は全勝チームが全試合加点なしと言うことはあり得ないでしょうから、恐らくは全勝と1敗チームの優勝争いになることでしょう。

ただ、実際には同志社・天理・京都産業の3チームが頭一つ抜きん出ていると目される今年の関西大学Aリーグでは、三つ巴となれば優勝争いが複雑怪奇になりそうな気がします。私の様な昭和2桁(前半世代)は訳が分からなくなってしまうのです。(←単に頭が悪いだけかも・・・)

訳が分からなくなる可能性が・・

それでなくても複雑なラグビーのプレー内容に加え、(優勝を含めた)順位さえも・・って気がしてならないのです。ああ、ややこしい・・・、吉本新喜劇風に表現すれば「イイ~~‥」ってなります!

私など昭和2桁(前半世代)は、勝ち負けだけに拘ってまいりました。1点差でも勝ちは勝ち、負けは負けの「すっきりした勝ち負けの論理」です。

1敗のチームが全勝のチームを追い抜いて優勝すると言う感覚が、どうしても理解できないのです。全勝のチームは1敗のチームに必ず勝利しているのですから「優勝で当然だ」と思うのです。勝ったチームこそが強いのだ!強いチームが上位にランクされるのは当然だ!・・と思ってしまうのです。

伝統的勝負の美学

もうこうなれば「勝負の美学」の問題で、どちらが正しいとか間違っているとか言い切れないと思います。実際には、(一般的には)全勝チームがぶっちぎりで断トツの勝ち点を獲得することでしょうから、余り大きな問題が生じないとも思ってはいます。

勝ち点制が、大学ラグビーのみならずラグビー業界全体の流れなのだと言うことも理解しているつもりです。でもでも、心底、「腑に落ちないものは腑に落ちない」のが正直な気持ちです。

優勝が最後まで縺れると、例えば最終戦でAチームは敗戦しても4トライを挙げて7点差以内なら優勝、Bチームは勝利しても7点差以内だけなら優勝を逃すが同時に4トライ以上なら優勝・・とかが発生し得ます。

この時、同点なら・・なんて考えると、ややこし過ぎて発狂しそうになりそうです。

優勝争いももちろんですが、大学選手権出場を決める順位も勝ち点で決めるわけですから、より複雑な様相を呈して来ます。

ただ、ただ、ううん・・、やはり「Sinple Is Best」の方がどう考えても私の性に合ってますねぇ・・。勝負の世界、勝ち負けのみで白黒をつける(分かりやすさ優先)・・、ああ、昭和は遠くなりにけり・・かも。

皆様はどうお考えですか?

本当にどちらが良いんでしょうか?私には、もう訳が分かりません・・。秋シーズンも本番間近、もう決まった以上、実際にやってみるだけですね!

今シーズンから新規導入された「勝ち点制」、皆様は、どうお考えですか?

                                    (文責:F)

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                                       以 上

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