5月3日、晴天の西京極競技場で関西学生代表対ニュージーランド学生代表(NZU)戦が開催された。同志社からは、CTB永富選手④・FB安田選手④が先発出場、HO平川選手④が後半より出場した。選抜戦を経ての3名の出場は少々淋しい限りだが、ま、これが如何せん同志社の現状であろう。
試合は、前半はNZUが圧倒的優位で40:7で試合を決め100点ゲームの様相を呈したが、後半は一転して関西学生代表ペース。前半、全滅状態だったラインアウトが、後半入ったHO平川選手により掌を返すように正確に機能し、一転関西学生代表のペースとなった。
結果として、N47:33Kとなり、一見緊張した面白い試合展開の様にも見えたが、所詮は親善試合の域を出なかった。期待していた関西代表のハイスピードの球出しと展開はほとんど見られず、上記の写真の様にどこの国の親善マッチかと見間違うばかりの試合展開であった。
大半はフォワード戦で、体格とパワーにほとんど劣後することのない日本勢のパワープレイが光ったが、前半、同志社の誇るバックス2名に球が廻ることはほとんどなかった。
同志社勢で一人気を吐いたのが、HO平川選手である。後半、同志社フィフティ-ンの一人として戦うより、余程正確なスローインを行い、明らかに関西学生代表への流れを替えた。いつもの突貫小僧ぶりも随所に見せスタンドを沸かせ、NZの大男を前に大奮闘した。
同選手は、スクラムでも奮闘、後半の関西勢スクラム優位の立役者となった。(←ちょっとほめ過ぎですね・・)何れにせよ私個人は、3選手とも怪我だけはしないでくれと祈っていたが、これだけは実現した格好だ。
やはり、今年度は選手枠が3名になったこともあり、外人選手の大活躍するパワーラグビーが横行することになりそうだとこの試合からも痛感した。
同志社がまずは大学選手権に出場するためには、個々のフィジカルの圧倒的強化が大前提だろうが、更にフォワード・バックス一体となった高速集散・高速展開力の大幅レベルアップが必須要件であろう。やはり、バチバチに体力強化しなければ追いつかないと感じる当対戦での印象であった。(2018.5.16:F)
↑ 存在感抜群だったCTB永富選手(全半出場)。フォワード戦で負けた前半は、何しろ球が廻って来なかった。見ている方も欲求不満。
↑ FBとして、NZUの大男への果敢なタックルで防御の要となった安田選手(後半途中まで出場)。もう少し大きなスペースで球が廻って来たら、華麗なステップが見れたのに・・。
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