2017.9.20 大学トップクラスの東海大学Aに歯が立たず!

 夏の網走は、気温20度少しが例年の相場である。しかし、この日(8月20日)の網走スポーツトレーニングセンターは、網走郊外の小高い丘陵にもかかわらず、よりによって30度超えの真夏日となった。ただし、芝はあくまで青く、深く、このような環境で試合できることは無上の幸せである。試合開始前に両校を見比べると、昨年と異なり、決して同志社は体格で見劣ることはなかった。一日、バナナ3本と牛乳1Lと筋トレの成果が現れていた。ただ、上背の差は少々気になった。

 試合結果は、D14:92Tで、ううむ・・・残念ながらこの得点どおりの実力格差であろう。しかも得点は、前半0:56、後半25分までは0:88である。双方とも大幅に控えメンバーが入れ替わった後の同志社の得点(2T)でであるから、語るに落ちると言ったところである。数字は、嘘をつかない。

 同志社には全く良いところがなかった。弱点とされるフィジカルやセットプレー(スクラムやラインアウト)練習に明け暮れ、「ディフェンスやアタック練習をしていないのか?」と思えたほどで、某選手に聞いてみると当然ながら「そんなことはない。」とのことだったが・・。

 心配したスクラムは、東海大学に押されながらも何とかボールをキープして練習の成果をみせたが、マイボールスクラムでは大きく押され気味で防御陣に被られ余裕のある球出しが出来なかった。敵ボールスクラムでは、余裕のある球出しで大きく左右に振られるとともにセンター当たりのモールで防御人数を要し、必ず(特に右サイド)に人が足らない状況が多発した。東海大は幾度となく、ものの見事空いた同志社陣右サイド(No14側)にボールを蹴りこんだ。

 ラインアウトでは、マイボールラインアウトで東海大学にせられたのに対し、敵ラインアウトでは余裕をもってボールインされた。この結果、同志社は自陣での戦いを余儀なくされ、恐らく後半25分くらいまでは、8:2自陣で戦う羽目になった。終盤15分くらいが、贔屓目に見て五分五分と言ったところであろうか。

 試合全体で言えば、フォワード戦で完敗し、得意の高速展開ラグビーが封じられたと言ったところであろうが、決して当たり負けたということではない。1対1の戦いでは、これまでの同志社とは思えないほどの戦いを行なっていた。昨年と異なり、同志社のひ弱さは払拭された。ただ、ブレークダウンでは、完全に主導権をとられた。

 しかも、組織プレーとなると東海大学が圧倒的優位に立った。合宿も終盤に差し掛かりながら、同志社の完成度は、私のような素人が見ても攻撃・防御とも低レベルであった。そう見えさせたのが東海大学の強さであろう。

 東海大学が外人選手やジャパンキャップホルダー野口選手(FB)を軸に組織的な攻撃・防御をみせたのに対し、同志社は個人個人バラバラに戦っていた。しかも同じ失敗を繰り返し、全く修正出来なかった様に思えた。特にモールで徹底的に痛め付けられた感が強い。東海大は敵陣でも中盤でも終始モールモールで攻め立てた。常に同志社は単発攻撃で孤立し、ノットリリースのペナルティからラインアウトモールでの被得点が、一体何本あったことだろうか。

 同じ失敗を何度も繰り返したことが同志社の一番の敗因であり、最大の課題であろう。いや、敗因以前の話かも知れない。U20メンバーに3名、主力に怪我人が(軽いながらも)多発しているとは言え、未だに固まらない第一列、LO、ハーフ団では意思疎通に欠くのは止むを得ない話なのかもしれない。AとBの線引きが未だに明確にならない同志社の実情が、弱さになってこの日も如実に現れた気がする。日替わりメンバーの儚さが目立った。

 また、試合中、東海大学のコーチ陣複数が口やかましく陣形や選手個々人に大声でパワハラ紛いの指示を多発するのに対し、何故か同志社サイドは沈黙の極みであった。選手相互間も東海大学に比して圧倒的に掛け声が少ない。皆さん、試合を通して寡黙で品の良い紳士であり続けた。而して同志社は、試合途中でなんら修正することが適わず、攻撃防御とも何度も同じ過ちを繰り返し、大量失点に繋がった。

 それにしても東海大学は強い。天晴れである。外人選手が軸となり、ミスの少ない完成度の高いプレーを寸分なく継続する。セットプレーやモールで優位に立つせいか、常にファーストコンタクトで同志社を圧倒する。何だかいつもT2対D1で戦っているような錯覚を受ける。同志社が、体作りやセットプレーで精進している間に、東海大学は高いレベルでチームを作り上げている。後一ヶ月で開幕という現時点で、同志社のチーム完成度の遅ればかりが目立った。

 なんだか愚痴ばかりになったが、WTB高野選手③やCTB(SO)永富選手③が復帰した。FB安田選手③、WTB鶴田選手④もAに復帰予定で明るさがないわけではない。恐らくは、先発メンバーの半数以上が入れ替わる予定である。U20組も近々復帰する。その意味で、今は1.5軍くらいかな思ったりもして、内々、ノビシロ充分とほくそ笑んでいる。しかし、開幕まで1ヶ月を残し、チーム作りが間に合うのか少々心配である。(F)

(P.S.)↑第一列も健闘した。

(P.S.)CTB山口選手③の負傷退場、これだけは本当に痛かった。後は、野中主将のキャップテンシーに期待するのみである。(F)

同志社ラグビー ア・ラ・カ・ル・ト

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