創部109年を迎える同志社大学ラグビー部の新主将に、山本雄貴選手③(WTB)が選出された。実に実に重いポジションである。多くの同部OBの中には、煩型が揃っているらしいし、ファンクラブの同志社ラグビーへの期待は、伝統的に異常(?)に強く、極めて熱いものがある(←煩型の巣窟)からである。
然も、同志社大学ラグビー部は、大学選手権出場を2季続けて逃がしただけでなく、なんと関西リーグ6位(H29)、5位(H30)との低迷ぶりである。同志社ラグビーファンの怒りは、もはや沸点を超え、諦めの境地に近い状態である。何の因果か知らないが、山本選手にとって、本当に嫌な時期にキャップテンが廻って来たものである。
然るに、「廻るべくして廻って来たキャップテン」であることは、間違いない。既に、同志社高校ラグビー部においてもキャップテンを務めている。ガンガンと熱い言葉で叱咤激励するタイプではないし、強烈なプレーで先頭に立って突き進むタイプでもないのに・・・。
唯一の勲章は、ジャパンU20代表に選出されたくらいで、決してさしたるものはない。公式試合出場実績とて、3回生年次(平成30年度)においても、シーズン当初はレギュラーを掴んだかにも見えたが、怪我から復帰した4回生高野選手(WTB)に奪還され、以降、リザーブに甘んじた。
然るに、大方の予想を裏切って(?)、109代キャップテンに選出された。何故か・・・?
チームの詳細な内情を知らずして想像で物申すのは、所詮は犬の遠吠えである。しかし、誠に恐縮だが、昨シーズン(H30年度)の同志社の低迷要因にその登用理由があると敢えて申し上げる。
即ち、春シーズン以降夏合宿の練習試合まで順調に飛ばしてきた同志社が、秋のシーズンイン以降、何故か急速に失速した。その最大の(失速)理由は、ガバナンス問題にあったのではないかと邪推している。
傍から見て、明らかに(昨秋シーズン以降)チームのベクトルは、緊張感なく不安定な方向に迷走しており、シーズンイン以降は何故か全くチームが成長を果たせなかった。そう見えたのは私だけだったのだろうか・・・。
昨年の秋シーズン、一体、何が起こっていたのだろうか?こんな時は、(一般的には)ガバナンス問題が発生していると見るのが世の常であり、私の経験則でもある。
少なくともチームのまとまりは弱く、右往左往していた。こんな窮地に台頭すべき英雄も出現しなかった。幹部指導者の責任論は別として、リーダー不在だったと言うと言い過ぎだろうが・・・。
上記の課題を打破するために、彼は出るべくして出て来たのである。
山本新キャップテンは、常に沈着冷静に判断するタイプと見た。更にはチーム全体が見え、組織管理が出来る人材と見た。同志社高校・大学と連続してキャップテンに伊達に選ばれたわけではないだろう。
地味ながら、今こそ、心底、徹底した組織管理が出来る逸材(リーダー)の台頭が待望されていたのだ。
流石に見る人は、見ているのだなぁと新キャップテンの発表から一ヶ月近く経った今、何だか山本新キャップテン登用理由が分かって来たような気がして来た。
言うまでもなく、その任務は極めて重い。同志社ラグビー復元への同志社ラグビーファンの思いも何時になく高い。正に背水の陣である。
甘いマスクとは裏腹に、結構、根性者(こんじょうもん←博多弁)である。やってくれそうな予感がする。少なくとも女性ファンが増えることは、間違いなさそうである。(文責:F)
以上は、全て個人的見解であり、DRFCの意見を代表するものではありません。物語のような評論ですので、その程度のレベルのものだとご理解ください。決して、とちめんぼうを振るようなことをなさらぬ様に・・。
↑山本新キャップテンは、キーカーとしての活躍も期待される。
以上
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